税務調査前の対応
税務調査はその目的と内容によって、事前連絡がある場合と事前連絡がない場合があります。連絡の有無によって対応が異なりますので、以下に記載いたします。
税務署から連絡があった場合
「税務署から連絡」というと一般の方は驚いてしまいますが、最初に電話はあくまでも「税務調査を行うための日程調整の連絡」ですので、まず落ち着いて下さい。
次に調査官が「○月×日に税務調査に行きたいのですが都合はどうですか?」を希望の日程を挙げてきますので、迷わず「税理士に確認して電話します」と答え、必ず下記の5つを確認して、メモをしましょう。
- 税務調査の日時と予定日数
- 調査官の名前と所属部署、予定人数
- 調査の理由と目的
- 調査対象期間及び調査項目
- 場所
上記1~5を確認したら「税理士と連絡をとって、税理士から連絡させます」と言って、仙台あんしん税務調査にご相談下さい、くれぐれも独自の判断で行動するのはやめましょう。
調査までの事前準備
一般的には、税務調査は連絡があってから、10日~2週間程度の日数があります。そのため、税理士と連絡をとりながら、この期間に出来るだけ準備をしておきましょう。
尚、税務調査では過去3期分の資料を調査することが多いので、その3期について整備されていない事項や、不十分な処理しかしてない事項があれば、すべてを整理しておきたいところです。
また、書類以外にも整理・整頓が必要な個所がありますので、以下に整理しておきます。
項目 | その時のポイント | |
---|---|---|
現金出納帳や総勘定元帳などの帳簿類 | 現金出納帳・当座預金帳・普通預金帳・小切手帳・総勘定元帳など | |
売上に関する書類 | 納品書・請求書・契約書控えや得意先からの支払明細書・集金時の領収書控えなど | |
仕入に関する書類 | 納品書・請求書・外注費の補助元帳・発注書の控え・支払明細書など | |
人件費に関する書類 | 給与台帳・タイムカード・出勤簿・給与明細書・年末調整用の源泉徴収簿 | |
社内やデスク・金庫の整理 | デスク周りやカレンダーへの書きこみ、メモ書き、PCの中等 |
事前連絡がない場合
現況調査・特別調査等の場合、事前連絡なしに税務調査官が訪ねてきます。
そこで、慌てず下記の手順で対応をして下さい。
調査官が来ましたら、まず以下の内容について確認をして下さい。
- 調査官の人数と身分証明書で氏名を確認する
- すぐに税理士に連絡をとり、税理士到着まで待ってもらう
(中に入れずに玄関の前で待ってもらいましょう)
基本スタンス
税務調査は調査官が到着直後から既に始まっていますので、以下の対応で対応して下さい。
- 1)基本的には調査に協力的な態度をとる
- 2)調査官との雑談にはなるべく応じない
- 3)余計なことは話さない
- 4)曖昧なことはその場で即答せず、調べてから答える
以上が、税務署から税務調査の連絡があった場合、もしくは突然訪ねて来た場合の対応です。